今回はこんな形での開催になってしまったけど、本当はオリンピックが大好きで、特に開会式の入場行進が一番好きで。
次から次へとアナウンスされる国名を聞きながら国旗を眺めているだけでも単純に楽しいし、民族衣装や自国の個性に合わせた衣装での行進は、それだけで「多様性」を体現している。内戦や紛争、自国がオリンピックどころではない難しい状況の中でも参加している国が出てくると、オリンピックの意味はこういうところなんだろうなと感じる。
そんな中、思いがけず注目を集めることになった推しの国。
【東京五輪】FFの音楽に合わせて登場、カザフスタンの女性旗手が話題https://t.co/7xKSWANakS
カザフスタンの女性旗手、陸上女子三段跳びのオリガ・ルイパコワ選手。『ファイナルファンタジー』の音楽に合わせて登場すると、「FF感半端ない」と話題になった。 pic.twitter.com/gaSHg9EwOx
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 23, 2021
東京2020オリンピックの開会式での#teamKZ#カザフスタン #Bizbirgemiz #teamKZ #Tokyo2020 #UnitedByEmotion pic.twitter.com/OqKtFaMd8J
— Embassy of Kazakhstan in Japan (@kazakhstantokyo) July 24, 2021
中央アジア~東ヨーロッパの国の衣装でよく刺繍が使われていた印象。晴れ着における刺繍はデザインにも意味があるし、刺繍を入れることでその衣装がもつ重要性が「装飾」以上の意味を持つのは、森薫さんの「乙嫁語り」で知った。「手間をかける」ことや「一針一針思いを込める」ことで、布が魔除けになったり、財産になったりする。
以前、モルドバのフィギュアスケート選手が素敵な衣装だったことを思い出した。曲に合わせたモチーフというより、自国文化を取り入れた衣装だったのかも。
忘備録。モルドバのリリアンくん、SPもフリーも衣装がステキすぎた… #JGP #JGPChelyabinsk pic.twitter.com/5fJm9lxGcI
— Kid Ayrack🇰🇿🇱🇻 (@Kid_Ayrack) September 15, 2019
キルギスも特徴的な帽子と男性旗手のカッコイイ旗の支え方がとてもフォトジェニックでした。
- 行進順があいうえお順
海外の人たちには謎すぎたかもしれないけど、アルファベットの文字文化だけではない「多様性」をアピールできた。 - MISIAさんのレインボードレス
歌声もさることながら、あの大舞台でレインボー。ブレなさ具合がいい。 - 台湾の扱い
大韓民国の後に続く「た行」扱いながら、CGスーパーと会場アナウンスは「チャイニーズタイペイ」、NHKのアナウンサーは「台湾です」。しかも、事前発表とは順番を変えてきたらしいので、事なかれ主義の日本にしては珍しく攻めていた。
- 海外の人には大工さんだってわかったかな?
途中から法被姿ではない今風の格好をしたダンサーも加わってきたから、法被姿じゃない人たちはどういう立ち位置の人たちなのかよくわからなかった。 - 聖火台
過去の大会では意外性のある最終点火だったり、コンセプトがある聖火台だったから、最初からずっと観客の目に付くところに聖火台があって、パカッと開いて階段が出てきて…には驚きやワクワクがなかった。大坂なおみさん、緊張してたのかなぁ。表情がずっと硬かった。 - 海老蔵さんの「暫」
もっと海外の人たちにもわかりやすい連獅子とか、せっかく歌舞伎役者さんたちは身体能力も高いんだからあの激しいジャズの曲調に合わせて激しく舞えるような演目にはできなかったのかな。詳しくはわからないけど、屋号によって演目に得手不得手があったりする?
あと最後に、宇都宮隆ファンとしては、ソロモン諸島が槍を携えての入場だったのは非常に親近感があった。「これから戦いに行くぜ」的なモチーフなのかな。重厚感がありながら全体を黒にして刃物感を出さなかったことで、おそらくセキュリティ面もクリア(?)。ウツも「あ?槍!?」って気付いてくれてたらいいなぁ。