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「エゴイスト」観ました

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楽しみにしていた鈴木亮平と宮沢氷魚くんのラブストーリー。
ゲイ映画が苦手な人は回れ右です。

2022年10月期にフジ系列で放送されていた「エルピス―希望、あるいは災い―」で見た鈴木亮平のイメージが残っている状態で見たので、鈴木亮平の役名がまた「斎藤さん」なのはすごく入りやすかった。これを書きながらも、「えーっと…ナニ亮平だっけ?」と鈴木がかすんでしまうくらい鈴木亮平には「斎藤さん」がよく似合ってる。あまりメディアでの宣伝を見かけなかったからミニシアター系だと思い込んでいて、さぁどこだったら上映してるかな…と上映館を調べたら最寄りのシネコンでも上映してくれていてうれしい誤算。「おっさんずラブ」も「何食べ」も「チェリまほ」もシネコンでやってたけどね。公式サイトを見る限り、ストーリーも映像も重厚そうだったから。

あらすじ

ファッション雑誌の編集者、斎藤浩輔(鈴木亮平)。仕事も順調で収入にも余裕があり、高価な家具やインテリアに囲まれた高級マンションに住んでいる。仕事柄、ファッションへの依存が強く、ハイブランドに身を包んでいる。スタイルがいいので、とても映える。おそらく仕事仲間にはゲイであることはカミングアウトしてなさそうだが、まぁバレてるだろうね…という感じがする。

紹介してもらったパーソナルトレーナーとして中村龍太(宮沢氷魚くん)と出会う。お互いに一目惚れ。あっという間に魅かれ合い、2人の間には幸せな時間が流れ始める。観客としても、このままずっとこの時間が続いてほしい…と願うのも束の間、龍太の家庭環境が原因でその幸せな時間に綻びが出始める――

186cmの鈴木亮平と184cmの氷魚くんの見た目のバランスがすごく良いです。

予想外①

タイトルが「エゴイスト」なもんだから、鈴木亮平が自己中なオラオラ系で、氷魚くんのことをDV気味に振り回してそこに氷魚くんが依存して共依存のような関係性を描いた作品なのでは…という想像だった。

ある意味では合っていたけど、全然違った。

エンドクレジットを見ながら「これもエゴイズムなのか!」と。エゴイストやエゴイズムにはこういう意味もあるの!?早く調べたい!と思った。

<日本国語大辞典より>
① 自分の利益だけを考え、他人のことを省みないこと。自己本位。わがまま。自己主義。利己主義。
② 確実に存在するのは自我だけであるとする立場。自我主義。

予想外②

どこかで鈴木亮平か氷魚くんのどちらかがブチ切れるんじゃないかと思いながら観ていた。相手の好意と行為に対して「いい加減にしてくれ」と。このままではどちらかが、あるいはどちらも疲れてしまう。特に鈴木亮平から氷魚くんにgiveしたい気持ちは強すぎて明らかにtoo much。それに対して、いつ鈴木亮平が「なぜ俺の気持ちをわかってくれないんだ!」とブチ切れるか、氷魚くんが「そこまでして欲しいなんて言ってない!」とブチ切れるか。どちらかの感情が爆発しそうだと思っていた。

が、そんなことはなかった。

2人の気持ちは最後までピュアピュアで、浩輔は浩輔のままで、龍太は龍太のままだった。

同性婚とヤングケアラーと低賃金問題

もし同性婚が認められている世界線だったら、このカップルとこの家族には違う未来があったんじゃないかと思う。もし家族になれていたら、いろいろな問題が解決できたはず。

龍太が高校生の時に両親が離婚し、母親と家を出たが母親は体を壊していて働けない。そこで龍太は高校を中退して家計を支えることになる。なんで?高校生なんてまだ子供だよ。どうなってんだよ、行政は。DV夫から逃げてきた母子をせめて子供が働ける年齢になるまで守ってあげないとダメでしょ。それと低賃金問題。生活が成り立たない賃金しか払えない会社は世の中から淘汰されていくべきだし、それが難しいのであれば貧困世帯にはもっと支援の手を差し伸べるべき。

対照的に、浩輔の部屋には生活用品というより装飾品のような家具や壁に飾られた大きな抽象画や実用的じゃなさそうな間接照明。あぁ…金銭的に余裕があるシングルは、こういうところにお金を使うようになるんだな。

マンションに見覚えがありすぎ

最後、どうでもいいんですけど。
浩輔のマンションに見覚えがありすぎ。キッチンの配置と壁と階段に特徴がありすぎなのよね。

ドライブ・マイ・カー

「おじさんはカワイイものが好き」の小路さんち

「きのう何食べた?」の大策とジルベールんち

原作はエッセイスト高山真さんの自伝的小説。

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