いや、ホントひどい。
放送でそういう発言があったというツイートを見かけてから「また森喜朗かよ」と思ってけど、今はこうして批判的な記事になるだけ世の中は変わってきてるように思えるのが救い。
#張本勲 氏反省「私は元々ボクシング大好き」TBSがボクシング連盟に謝罪文 #サンデーモーニング #入江聖奈 https://t.co/fd18e015ef
— 日刊スポーツ (@nikkansports) August 12, 2021
鳥取知事「看過できない」 - 入江の金巡る張本氏発言にhttps://t.co/XBRmUEhmxx
— 共同通信公式 (@kyodo_official) August 12, 2021
私自身もボクシングをやってる。
通っているのはライセンスを取るようなガチのジムじゃなくて、トレーニングにボクシングの練習を取り入れているフィットネスジム。トレーナーさんは皆、ボクシング経験者だし、プロの方もいる。女性の会員も多い。
こんな感じ。
リングがあって。
サンドバッグがあって。
コロナ前はクラブのグローブを借りてたけど、コロナ期にクラブが無料でグローブを支給してくれることに。2個目以降は自費負担だけど、今も入会特典としてこのサイズのグローブやバンデージ、タオルやTシャツを無料で提供してくれている。
そもそも、なぜボクシングなのか?
私自身は格闘技に興味があるわけではなく、テレビでボクシングの中継があってもほとんど見たことはない。怖いから。特にプロの試合は死ぬ気で殴り合いをしてるから顔が腫れ上がったり、出血もあるし、フラフラになったりするし、見るだけでも怖い。
なのに、なぜボクシングなのか。
体を動かすのは嫌いではないけれど、家でストレッチや体操をするほどマメじゃないし、休みの日には河川敷を歩いたり走ったりはしていたけど、いつも同じコースを行って帰ってくるだけなのは退屈で。ジムに通うことも考えたけど、ウエイトを上げたり下げたりするだけやマシンの上を走ったりするのは飽きてしまいそう。ヨガやピラティスのように、何かレッスンに通うにしても体が固いし。プールは着替えや終わった後のシャワーに時間を取られそうだし、水着になるのは何かと抵抗がある。もっと何か楽しみながら体を動かせるものはないかいろいろ調べていたら出てきたのがボクシング。
1人でできるのは大きい。
以前、フットサルをやっていたことがあるけど、人数が集まらないとできないし、人数が多すぎても待ち時間ができてしまう。チームスポーツは、技量や経験値が違うと上手い人は退屈するし、上手くない人は取り残されてしまう。その点、ボクシングは奇数も偶数も関係ないし、2人組になる必要もパートナーも必要ない。
ジム内では3分→30秒→3分→30秒の間隔でずっとブザーが鳴っている。
3分動いたら、30秒休憩、そしたらまた3分動く、という風なサイクルで動くためのブザー。鏡に向かってのシャドーを2セットやったら、次の2セットはトレーナーさんがミット打ちに付き合ってくれるというのが基本的なパターン。あとは各自でサンドバッグを打つなり、縄跳びをやったり、筋トレしたり、空いていればトレーナーさんが相手をしてくれて打ち込む練習をしたり。このサイクルで続けていくのでキツくても3分間はやることで適度に追い込み、適度に休憩できる(もちろん休憩はいくら取ってもOK)。
レッスン形式のジムは決まった時間に行かないといけなくて、時間になったら終わってしまう。それだと他の用事や都合で行けなくなってしまうことも多いし、暑い時期や寒い時期は億劫で家を出るのが遅くなってしまいがち。だけど、いつ行っても練習ができるのはとても気がラク。「今日は体がよく動くから、もう少しやっていこう」「今日はフックがあまり良くないからもう2セットくらい続けよう」「今日は何だかすぐに疲れてしまった。早めに引き上げよう」。そんな風に体調と相談しながら時間を使えるのがいい。
合法的に、しかも安全に「思い切り殴る」体験ができるのはボクシングならでは。体の重心、体重移動、ひねり、肩の位置、拳の角度。そういった一つ一つの動きを確認しながら、集中して動作を繰り返していると余計なことを考えずに済むから気持ちも晴れる。トレーナーさんのミット打ちやサンドバッグが相手であっても、いい角度で体重の乗ったパンチが打てると”パン!”と乾いたいい音が出る。その音も気持ちがいい。人によっては、マス(寸止めで打ち合う)やスパーのような対人の練習をしている人もいるけど、私は殴るのも殴られるのも怖いので、他の会員さんを相手にする練習は遠慮してる。
通っているジムは真剣度によってコースが分かれているし、年配の方や運動があまり得意そうでない女性もよく見かける。駅から近かったことや練習エリアも更衣室もとてもキレイだったのも入会した理由の一つ。入ってから気付いたのは、ストイックな人が多いのか会員同士でペチャクチャしゃべってる人はいなくて、みんな自分の練習に没頭してるから「ジム友達」や「仲良しグループ」の煩わしさもなくて精神的にもラクなところも非常にありがたい。