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「光る君へ」トークショー in 京都トークレポ

気になる俳優さんが何人もキャスティングされててずっと待ち遠しかったし、京都が舞台ということでより親近感のある大河。初回放送パブリックビューイングとトークショーが京都で開催されると聞いて気安くエントリーしてしまったら、席をご用意いただいてしまった!しかも一桁台のセンターでなかなかの良席。倍率は約20倍だったそう。2024年の席運を早々に使い切ってしまった。

トークレポ

衝撃的な展開となった初回。
会場もちょっとザワザワした状態でパブリックビューイングが終了。

――司会のNHKアナウンサーと内田チーフプロデューサーのみ登場

内田「国仲涼子さんが本当に素敵なお母さんで、私たちは当然展開を知っていて撮っているわけですが、『こんなに素敵なお母さんがいなくなってしまうなんて…』と思いながら初回を撮っていました」

アナ「これは当時としては仕方がないことなのでしょうか?」

内田「当時は身分によって命の重さに差があったと聞いています。身分の低い者が殺されてしまっても身分が高い人は何の罪も問われない」

――ここで吉高さんと柄本さん登場

吉高さんと柄本さんがいらっしゃるのはわかっているのに、吉高さんが登場するとあまりの美しさに会場が一斉に「・・・ッ!!」と息を飲みました。

吉高「思ったよりたくさんの人がいらっしゃって驚きました。こんなにたくさんの方に集まっていただいてうれしいです」

柄本「去年の5月くらいから撮影が始まって、ようやく皆さんに見ていただける日が来たんだなと実感しています」

アナ「初回の放送を改めてご覧になっていかがでしたか?」

柄本「小まひろと小道長の2人がとても躍動して、激情も伝わって来て、画面から飛び出てくるようなお芝居でした。勇気や元気をもらえたし、さらに頑張らないといけないと身が引き締まる思いです」

吉高「この物語の根源を作る回なので小さい2人のエネルギーが爆発してた。私でも、いきなり1000年前の扮装での撮影は始まってもしばらくはなかなか馴染めなかったのに、そういったことを感じさせないお芝居で」

アナ「タイトルバックもとても素敵ですよね」

――タイトルバックがスクリーンに流れる

吉高「やだ!やだやだ!今流さなくても、これから皆さんには毎週見ていただけるので!こんなの公開処刑じゃん。やめてやめて!恥ずかしい!」

内田「たおやかさの中に艶やかさを感じられるようなイメージで」

アナ「あの手がとても印象的なんですけど、あの手はお二人の手なんですか?」

内田「あ・・・」

アナ「あ、聞かなかったことにしますね。。。メインビジュアルの方もとても素敵ですよね」

吉高「今までの大河ドラマではあまりない、すり抜けてしまいそうな淡さがあるポスターで、パキッとしていないところに『光る君へ』らしさが出ていると思います」

柄本「グラデーションになっているところがとてもキレイ。平安っていう時代は非常に色彩が美しい時代なので、シンプルだけど世界観が良く出ているいいポスターだと思います」

内田「全体的には淡い色合いなんですけど、紫が引き立っていて、この紫にまひろの強さを感じてもらえたら」

アナ「柄本さん、吉高さんがこの衣装を初めて着た時の印象はどうでした?」

柄本「華やかで美しい。あと、よく似合ってる。裾の方はもっとフワーッと広がっているんですけど繊細さもあって」

吉高「紅白歌合戦の審査員が決まっていたんですけど、よく『あのポスターの格好で出るの?』って聞かれて。すごく長いのでとても場所を取るんです」

内田「すごくよく似合っているのでカツラに見えないですよね?」

吉高「このカツラでコンビニに行きました。何も触れないでほしい…と思いながら『温めてください』って」

内田「カツラは一度付けたら、一日中付けてもらわないといけないので」

吉高「一日の楽しみは、撮影が終わってカツラを外して思い切りブラッシングする瞬間。一番気持ちいい」

アナ「男性もですか?」

柄本「カツラの人もいますけど、僕とあと何人かは自前でちょんまげを作っているのでたぶん一緒。ゴムを外した瞬間に頭をブワーッと血が巡ってくるのでブラシで叩くのが最高に気持ちいいです」

アナ「紫式部を演じるにあたって、紫式部はどういう人物だと思われますか?」

吉高「小さい頃からちょっと達観していて。漢詩や和歌に興味があって。政にも興味があるから世の中の動きが見えてしまう。女性であれば知らなくていいことも知ってしまう。猪突猛進で頑固で。危なっかしいところもありつつたくましさもある女の子です」

アナ「まひろの家族についてはどう思われますか?」

吉高「不器用なお父さん。優しさにあふれるお母さん。おっちょこちょいでボケボケの弟」

内田「太郎くんの子役も大熱演でした」

吉高「身分に悩まされる家庭だったので、まひろはそこにコンプレックスがある」

アナ「柄本さんは道長という人物についてどう感じておられますか?」

柄本「お話をもらった時のイメージは時の権力者だったり、強い力を持っているヒールという印象があったんですけど、脚本や演出の方からいわゆるそういう道長さんとは違う人間味のある道長をやりたいんだという話をお聞きして。上2人が権力争いをしている三男坊で、自分はそういう政にはあまり前のめりではなかったのにいろいろな出来事から権力者になってしまった。自分が思う自分とは差を感じてるんじゃないかな、というのがここ数ヶ月撮影をやってきて気付き始めているところです」

アナ「藤原家の家族というのはどうですか?」

柄本「おとっつぁんが濃いです!あと1話では道兼の兄貴。僕も1話は出てないから見てビックリしたんですよ。最後にとても印象に残る道兼さんの表情が」

アナ「脚本は大石静さん。大石さんの脚本で意識されてることはありますか?」

吉高「私たちは5年前の大石さんのドラマでも一緒だったので」

柄本「あの時から無茶ぶり」

吉高「試されてる感がある」

柄本「さぁ?どうする!?みたいな大石さんからの挑戦状がね」

吉高「ありますね、それは。ト書きにもいろんなことが書いてあって」

アナ「試されてる感じというのはどういうことですか?」

吉高「どう表現するの?やってみなさい!みたいな」

内田「全部をセリフで説明するようには書かれていない。その時の表情や仕草で見せてほしいっていうのを大石さんの脚本からは感じます」

アナ「ト書きはどのようなト書きなんですか?」

内田「演じる側はこれを読んでどういう顔をすればいいんだ???」

柄本「『万感の思いがあふれ出る道長』とか」

吉高「『絡み合う視線』とか。どう絡むの!?どういう顔をすればいいの!?って」

柄本「まひろと道長は少ないセリフの中でどうぶつかり合うのか、が多かったです」

アナ「まひろと道長はソウルメイトということなんですが、まひろは道長のことをどういう存在だと思っていますか?」

吉高「会えなくても、実らなくても、生きてくれたらそれでいいって思える人。自分が生きている上での生きがい。別々のところで生きていても同じ時代に生きているというところに生きがいを感じていたんじゃないかと思います」

アナ「道長さんはまひろのことをどう感じていますか?」

柄本「道長さんはまひろに対しては真っすぐでいられる。本気でぶつかり合って、本気で受け止め合える。魂と魂の付き合いなんじゃないかと。自分が今、台本をもらっているところまでは、まひろと道長の会える時間と会えない時間が非常に分厚く描かれているので、これからどんな深さになっていくのか楽しみ」

内田「2人は身分も違いますし、境遇が変わったり、成長していく中で関係性がどういう風に変わっていくか。結婚という形では結ばれることはないし、いつもいつも仲良しということでもなくすれ違うことも出てくるので大河ドラマとしては異色ですけど、そういったところを描いていきたい。見てくれる人の気持ちをそこに乗せてもらって、一緒に笑ったり涙したりしてもらえるドラマになれってくれればうれしい」

アナ「京都でゆかりの土地にも行かれたそうですが、どちらに行かれました?」

吉高「平等院から始まって、源氏物語ミュージアム、鴨川で岩を渡ったり、お墓かもしれないという場所を何ヶ所か行ったり」

柄本「平等院、道長さんが建立された浄妙寺、あと道長さんの研究されてる方の案内で道長さんのお墓があるであろう場所に。道長さんの息子さんが書いた本の中に道長さんのお墓参りをしているくだりがあって、詳細に場所が説明されているんです。遺骨があるところと魂があるところが別々だったり」

吉高「あれは、道長の直筆っていうんですか?」

柄本「そう!陽明文庫!まず、これを言うべきだったね。作品の中でも僕が字を書く場面はあったりするんですが、1000年以上前の人が書いた字を見ることができて頂くものがたくさんありました。こういう字を書く人なんだって。字は人を写すようなところがあるんだなって。大らかで柔らかい印象がありました」

内田「紫式部さんも字を残してくれていればよかったのに」

アナ「今朝はお2人で紫式部にゆかりのある上賀茂神社の中にある片山御子神社に参拝なさったとか。何かお願いされましたか?」

吉高「この作品が皆さんに愛される作品になりますようにということと、スタッフやキャストの皆さんが最後まで何事もなく走り切れるようにとお願いしました」

アナ「越前と紫式部とはどういうつながりですか?」

吉高「紫式部のお父さんが国司として赴任した土地で、紫式部も一緒に行って暮らしていました」

内田「紫式部が都を出て暮らした唯一の土地です。当時はすごく貴重だった和紙が名産品というのも関係性を感じています」

アナ「撮影が始まって7ヶ月経ちますけど、どうですか」

内田「実はまだ撮影は全体の半分も終わっていないというのが怖ろしいですが、本当にいい雰囲気の中で撮影を続けることができていて。最後まで楽しく撮り終えたらいいなと思っています」

吉高「スタッフもキャストもみんな仲いいよね」

柄本「ホント、家族みたい」

吉高「年末の忙しい時だったのに集まったりね」

アナ「吉高さんの座長ぶりというのはいかがですか?」

吉高「え?そんなのアンケートに入ってなかったじゃん!なんでいきなりぶっこんでくるのよ!?」

柄本「キャストもスタッフも含め、本当にみんなに愛されている座長です。みんなが吉高さんのことが大好きで。吉高さんが来ると現場が華やかになります。パーッと明るくなるんです。藤原さんたちは権力争いをしていて重いシーンがあったりするんですけど現場が明るくなる」

内田「吉高さんは温かく接してくださっているんですけど、スタッフはみんな『この笑顔を守らなくちゃ』といういい緊張感があります」

吉高「こんなに褒められることないからお父さんとお母さんを呼んで来ればよかった」

アナ「第2回以降の見どころを教えてください」

内田「第1回は幼少時代のまひろと道長が頑張ってくれたんですが、第2回からはいよいよ吉高さんと柄本さんが登場されます。それぞれがこの6年をどういう風に生きてきて、どのように再会するのかを楽しみにしていただけたらと思います」

――第2回以降のダイジェスト映像

吉高「もうあと4週くらいは小さい人たちでやってほしいくらいです。せっかく頑張って土台を作ってくれたので、大人のまひろがぶち壊すわけにはいかないので。あ、始まったんだなと感じがします」

柄本「プレッシャーはありますね」

吉高「家康が放送してた頃はすごく安心感があって、『ウチらまだまだだよねー』って呑気に思ってたのに。始まってしまったらもう止まれないので走って走って、走り抜けるしかない」

内田「まひろの家族を巡るあれこれ、道長の家族を巡るあれこれ、天皇家を巡るあれこれ、権力争いなどを非常の多くの登場人物が躍動して描きます。今回は美しい映像、美しい美術に力を入れているので一年間を通して楽しんでいただければと思います」

柄本「今日、映像を見たり、こうしてお話をさせてもらって思うのが、7ヶ月が思いのほかあっという間に来てしまって今この場所にいることが不思議。来週からはいよいよ自分たちが本役。緊張感が高まってきていますが皆様から力をいただいている気がします。このパワーを次の撮影にも生かさせていただいて、皆様に愛されるドラマでいられるよう務めさせていただきます」

吉高「いよいよ始まってしまいました。撮影期間と視聴していただける期間がこんなにも並行して走るドラマはないので、皆さんと一緒に作っていくドラマになるんじゃないかなと感じました。見た感想とか、励みになるようなコメントとかを発信していただけれると12月まで走り切れるじゃないかと思います。辛口は嫌よ。まだ先は長いから。まだまだ3分の1しか終わってなくて、皆さんの支えがあっての大河ドラマになります。一生懸命頑張りますので、ぜひ温かい気持ちで見守っていてください」


こう言っちゃなんですが、柄本さんは現代の格好をしているとそれほどイケメンさを感じないのに、平安装束になった映像の柄本さんは本当にハンサムで。お酒を持って登場した佐々木蔵之介さんにクスッとしたり、わずかな出演時間でインパクトを残した東宮、入内した後も偉ぶらない吉田羊さん、この後も続々と登場するキャストが楽しみです。

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