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NAOTOの月イチな音 2021-10-11

2021-10-11
バイオリニストのNAOTOさんが担当している大阪のMBSラジオ「NAOTOの月イチな音」

――私がツアーメンバーとして参加させていただく宇都宮隆さんにインタビューしてきました。

ウツ:こんばんは、宇都宮隆です。

――いやぁ!宇都宮さん来たぁ!

ウツ:よろしくお願いします。

――ありがとうございます。よろしくお願いします。今回、ウツさんのライブツアーにバンドメンバーとして参加させていただくことになりまして、現在ツアー中なのですがツアーの合間に収録に来ていただきました。お忙しい中ありがとうございます。

ウツ:いえいえ。

――無事に公演が2回終わりまして、次は僕の番なんですけど。

ウツ:そうですね。ちょっと空いたんで、またイチからって感じです。

――この間は配信もあったので、映像と音源も聞かせていただいたんですけど、まだ弾いてない自分が言うのも何なんですけど、めちゃ音よかったです。

ウツ:みたいですね。

――今までバンドで回られたりとか、キーボーディストだけで回られたりとかいろんな形でやられていると思うんですが、ちなみにウツさん、TMも含めるとデビュー何年なんですか?

ウツ:TM含めたら…..37年になるんじゃないかな?

――ってことは、今までやったことナイことってナイんちゃいます?

ウツ:キーボード3人とかもやったことなかったけど、今回3人で、うち1人がバイオリンっていうのはやったことがない形の最高潮だと思うんですよ。3人という最少な人数も含めて。あとはもう1人か2人しかないんで。1人は寂しいかなと思うし。

――僕、初めにこの「一緒にやってみない?」ってお話をくださった時に「え?1人で何ができるんやろ?大丈夫かな?」って思ったし、何よりまず昔からTMが大好きでしたから。ドームの解散のコンサートは2本とも観に行ってますし。

ウツ:すごい。

――いまだにLD2枚持ってますし。

ウツ:すごい。

――だから、こうやってウツさんと2人でお話させてもらっている状況が僕は大学生の僕に言ってやりたい。「お前、いつか2人でしゃべる時あるぞ」って。

ウツ:それ、すごいわかる。僕、小学校の時から好きなミュージシャンとか歌い手さんとかいるけど、その中でも小学生高学年の時のバンドブームがあってグループサウンズでタイガースが好きになって、沢田さんが好きになって。ソロになって「すげぇなぁ。カッコイイなぁ」って憧れてて。それがまさか、自分のラジオに来てくれるってなって。何を話したらいいのか。もう固まっちゃって。でも、経験上わかるんだけどあんまり固まられると困るんだよね、来てもらってる方も。沢田さんの事務所側からもいろいろ規制があったのに、それが飛ぶくらい自分が喜んじゃって。事務所に禁句って言われてたことも聞いちゃったりとかして。それは話の流れでうまくたどり着いて聞けたんだけど。

――僕、その話ウツさんから初めて聞いたんですけど、ちょっとドキッとしました。僕、一番初めにテレビを見て好きになったのってジュリーさんで。「勝手にしやがれ」で帽子を飛ばすじゃないですか。あれがやりたくて麦藁帽子を買ってもらったり。好きな人ってずーっとつながってんねんなって思いました。

ウツ:男性で言うと、日本では沢田研二さんで、海外ではロッド・スチュアートが大好きで。それを追っかけてきた。

――ウツさんは僕をどこで見つけてくれたんですか?

ウツ:見つけるというか、きっかけはあったよね、土橋の曲で。

――はい、土橋さんの曲。その前にエンジニアさんが伊東俊郎さんが紹介してくださった。僕の系列というか仲良くさせてもらってる会社のスタジオでウツさんがよく練習してらっしゃるっていうのを聞いて。

ウツ:それ、結構前でしょ?

――結構前です。で、次の日、同じブースに入ったんですよ。そしたらエンジニアさんが一緒で「昨日ウツさん使ってたよ」って言われて。「このキューボックス、ウツさんが触った後にオレ触ってる!」ってワケわからんことで盛り上がってました。

ウツ:だいたい僕、レコーディングの時に練習ってしないから。練習っていうか、本番を歌う日があるとだいたい前の日にやることが多いんだけど、この曲と僕の歌をつなげた時に作品としてどうなるかを探って、いろいろトライして、じゃこういう方向で行こうっていうのを決めて次の日に本番を入れたりするんだけど。練習って風な感覚は1回だけ。手術をした時にお腹開いちゃったから声が出せなくて。腹筋使えないし、腹式呼吸もできないから。でもTMはライブが決まってて。その時は、1ヶ月くらい前から伊東さんと少しずつ声を出す練習を。

――トレーニングですね。

ウツ:そう、トレーニングとしてそういうのをスタジオでやったことある。練習は嫌いなんで。

――ウツさんはこれまでにストリングスのレコーディングっていっぱいやられてきたじゃないですか。なかなかお会いすることがなかったですが、土橋さんの曲で僕がストリングスのアレンジをさせていただいた時どうでしたか?僕がバイオリンを弾いてる印象は。

ウツ:その時はまだ「バイオリンってスゲェな」、基本的に「クラシックの人たちってスゲェな」って思う反面、なんか別世界の気分。前にSound HorizonのRevoくんとレコーディングとライブにちょっと参加させてもらったことがあって、オーケストラまでいかないけどクラシックの人たちがいて。だけど、接点が全然ないから、何も話す話題がない。女の子たちでずっと固まってて、僕たちミュージシャン系の人たちとは全然交わらなかったから。唯一、ハープの子だけかなしゃべれたのは。そのイメージだったからなかなかフレンドリーにはしゃべりにくい。イメージの問題だと思うけど。

――僕からしてもそうですけど、ウツさんはスーパースターなんで、急にそっち行ってしゃべるとかはなかなか難しいとは思うんですけど。

ウツ:そうかなぁ。

――そんな中で一緒にリハーサルをやって、音を出させていただいてますけど、まだ2日ですけど3人でやってみてどうですか?楽しいですか?

ウツ:楽しいというか、新しい感じ。データでやるとか、TMでも3人でやるとかはあったから、それとはまた別な色が入ってるって感じ。

――3人っていうこともそうですけど、ウツさんのソロになられてからもやられているデジタルとロックのキッチリした融合に、ウツさんというものすごい商品を僕が違う色で調理させていただきたいな、とおこがましくも思ってて。これまでは前に広げていたところを今度は円に広げていきたいなと思ってアレンジをすごい考えて。今回一緒にやってるキーボードのnishi-kenくんは前に行くのがすごく得意で、スピード感あふれる方向なので、僕は丸く横に、ファットな方向にできればなというのをすごく意識していて。

ウツ:最高です。不安しかなかったんですよ、本当は。

――ウツさんでもそうなんですか。

ウツ:基本はどのツアーでも不安から始まって。だいたい初日を終えて、2日目からは見えてくるからすぐに不安じゃなくなる。でも今回はやったけど、まだ不安だったんですよ。なんでかって言うとやっぱり今までの形とは違うっていうのをオーディエンスの人たちが感じてるっていうのも感じられたし、次はどうなっていくんでしょう???みたいな。

――普段しないんですけど、僕はツイッターでエゴサしたんですよ。どうだったんだろうって。そしたらファンの方はものすごく喜んでるってのが出ていて、よかったなと思えば思うほどまだ出てない僕のハードルが上がりまくってて。

ウツ:上がるよね。

――ヤバヤバヤバヤバッてずーっと思ってて、イヤな汗がずっと出てます。

ウツ:そりゃそうだよね。でもね、そんな変わんない。2回やってくらいではまだ体に入ってないから、僕の中ではまたゲネプロ始まるのかなって感じ。

――早く追いつかないとと思って、ずっとイメトレしてます。今回、僕のスケジュールがダメなところは後輩の門脇くんに頼んだんですけど、彼、ホント真面目で「ここが変わりました」って譜面に色で書いてくれて。彼が大学生の時に、僕がこっちの世界に引きずり込んで。今になってこうやって返してくれるをすごく感じてるんです。

ウツ:とってもいい人を選んでくれて。こっちの世界ですでにやってた人だったっていうのはすごく大きい。
僕はリハでも思いついたら、すぐやっちゃう人だから。本番でも変えちゃうから。実際に初日に変えたからね。始まる前に「ここ変えよう」って。しかもオープニングの1曲目なのに対応してくれて。

――次の六本木からいよいよ私が参加します。その後に大阪公演があって、残念ながら私は不参加なんですけど、大阪の皆さんにはぜひウツさんのカッコイイパフォーマンスを見に行ってほしいです。会場によっては門脇くんが担当する日があったり、私が担当する日があったりします。ツアースケジュールをご確認ください。
ウツさんライブツアー中の楽しみってあります?

ウツ:基本は飲んでる。

――今、なかなか外では飲めないじゃないですか。

ウツ:だからホテルで飲んでる。ホテル飲みってこういうことねって。

――今まではしないですよね。

ウツ:よっぽどケガしてるとかじゃないとね。

――それはお1人で飲まれるんですか?

ウツ:基本は1人では飲みたくないので、誰か知り合いと。

――ウツさんと仲良くさせていただくようになってから、ウツさんの生活スタイルというか、時間配分というか、起きてらっしゃる時間が普通の人とはだいぶ時差がある感じで。

ウツ:そうね。元々ひどかったんだけど若い時は。朝の7時が普通で。

―寝るのが?

ウツ:寝るのがというか、飲み終わるのが。たまに12時とか。

――お昼の12時?それは飲み終わるのが?ちなみにお昼の12時に飲み終わる時は何時から飲んでるんですか?

ウツ:9時くらい?

――夜の、ですよね?(笑)

ウツ:昔ね。今はそこまではしてない代わりに、ライブ終わってだいたい3時近くまで飲むとするじゃない。
そのスタイルをプライベートにも持ち込んでみた。

――持ち込んでみた?

ウツ:そうすると、ツアーに出るのがすごくラクになって。

――ツアーを基準と考えて、そのまま生活のスタイルを普段の生活にしてしまえば、ということなんですね。

ウツ:でもね、リハが一番ツライ。

――本当に申し訳ない。この「月イチな音」の収録にも、ウツさんのスタートからは考えられない午後3時に来ていただきました。ホントごめんなさい。

ウツ:結構リハの時間がツライ。普段はその時間に声を出さないから。本番の時もリハーサルはあるけど、その時は2~3曲歌うか歌わないかくらいだから。それを1本分歌えって無理に決まってんじゃんって。だからリハの時は疲れる。

――みんなのスケジュールに合わせないといけないし。

ウツ:それもある。だけど、楽しいのはリハーサル。作ってるのは楽しい。

――フロントにいる時間も長いから、僕、ウツさんは本番が一番楽しいんだと思ってました。

ウツ:作るまでが楽しいかな。本番やってからも変えていく楽しみはあるんだけど。変えちゃったら楽しんでもらえるかな、とか、こうやったらおもしろいかなとかはある。リハで本番の90%くらいはもっていくわけじゃない?リハに行く前だったり、行く途中だったりで「あ!」って思いついたりする。

――だからリハの時にウツさんメモを持ってて、「これ考えてきた」っていうのはそういうことなんですね。

ウツ:ケータイに打ち込んでね。それはそれで楽しい。練習嫌いっていうのは、出来上がったものを何回もやるのは嫌い。

――同じです。作り上げていくのはお好きなんですね。ありがとうございます。こういう話はなかなか普通は聞けないです。
最後にウツさんからリスナーにメッセージをいただけたらと思います。

ウツ:今回はバイオリンを入れての3人という形で、自分も不安ばっかりだったんですが、実際にやってみるとすごい評判がいいみたいなんで皆さん見てきてくれたらうれしいです。

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