2024-07-28
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
当方、哲分少なめのウツキネ担でボーカルが入ってない曲を聴く習慣がないため、これまで哲ソロ関係のライブに参加したことがほぼなくて。哲ソロで参加したことがあるのは美雨さんとのBillboardでのコラボライブくらいかな。それも、どちらかというと美雨さんの歌が聞きたかったからで、ホントてっちゃんへの愛が足りないタイプのFANKS。ウツも木根さんもあんなにてっちゃん大好きなのに…。
なので、たとえ演奏されるのがTM曲であっても今回も最初は完全スルーの方向だった。
そこへ木根さんのゲスト参加告知があり、「あら~そうなるとさすがにチケットないよね…」と思っていたら7/28公演のチケットが7月に入ってからもまだ残ってる。告知から数日経ってもまだ残ってる。木根さんとオーケストラとのコラボというのは滅多になさそうだし聞いておいた方がよさそう…とギリギリになってポチッ。
※開演前のステージ撮影はOK
客層とグッズに感じた一抹の不安
会場に着くと、客層がTMとは少し違う(ように見えた)。
「場所はここで合ってるよね?」と不安になったくらい、一見して哲担やFANKSとわかる人が少なかった。当日の自分のように普通の格好に擬態してるFANKSも相当数いたはずだから、実際には大半がお仲間だったかもしれない。
だけど、TMやFANKSの要素が全くない人たちも少なからず来ていたはずで。
というのも、会場で小学生くらいの姉弟を見かけてハッとした。2人ともピアノの発表会に着ていくようなおめかしをしていて、一緒にいた保護者もキレイめな恰好をされていた。何か楽器を習っているのか、指揮者の藤原いくろうさんかオーケストラの関係者なのかもしれないなと思った。おそらくFANKSではない。
そうだ。このライブはてっちゃんのソロライブでもなんでもなくて、オーケストラの演奏によるクラシックコンサートなんじゃん。哲ソロを見る感覚で来てしまったわ…と思いながらグッズ売り場の横を通った。「LEDリング?」クラシックコンサートで振るの?そういう雰囲気なの?
ケチってA席にしてしまったら4階最後列というお席でした。席は一番上の階の一番後ろ。開演前であれば撮影OKのアナウンスが流れていて、ステージを見下ろすとステージと最前の間に写真を撮る人の列ができていた。
てっちゃんの立ち位置はセンター、赤い台が指揮者の方。
木根さんはどこに入っていく感じだろ???
オーケストラの方々の動きもよく見えたので視覚的にも楽しむことができた。特に下手側の高いところのパーカッションの方はリズムに合わせて体を揺らしたり、楽器をいろいろと取り替えたりしているのを双眼鏡で拝見していました。
最初のご挨拶~MC
M1. Traffic Jamの後
ありがとうございます。
Billboard ClassicsとしてELECTROという名前でやらせてもらっています。
2年前にはHISTORIAという名前でBillboard Classicsをやらせてもらいました。自分がいつもやっているような、コンピュータで走らせたデータを指揮者やオーケストラの方々にも聞いてもらってシンセと一緒に演奏してもらうというのをやってみたくて。クラシックのコンサートとシンセのライブの真ん中のような実験的なライブ。今日がツアーの折り返しです。
1曲目はTraffic Jamでした。ニューヨークとか東京とか、都会の渋滞をイメージした曲です。渋滞しているような感じしました?
M3. Many Classic Momentsの後
globeのMany Classic Momentsという曲でした。この曲は間奏にバッハのモチーフを入れているのでクラシックに合うんじゃないかと思って選曲しました。
前回のHISTORIAはミリオンヒットの曲ばかりだったので、ボーカルがなくてもどこかで聞いてことがある曲ばかりを選曲していましたが、今回はかなり実験的にやらせてもらっています。次の曲は第1部の最後の曲になります。TM NETWORKで90年代(!?)に作った曲で、CAROLという女の子が主人公の曲です。いつかオーケストラでやってみたいとずっと思っていたのに機会がなくて30年が経ってしまいました。組曲なので長いです。一昨日は福岡だったんですけど、1曲1曲の切れ間に拍手をした方がいいのかどうか、迷っている人が結構いたようなので、しなくていいです。Just One Victoryって曲、わかるよね?拍手は、Just One Victoryが終わって最後にジャン!って締めてからでいいです。そこに気持ちを全てぶつけてください。それまではCAROLの世界観を楽しんでください。
木根さんゲストパート
M5. FREEDOMの後
一昨日の福岡から一緒にやってる人がいまして。
「よかったら福岡来てくれない?」って言ったら来てくれることになったので、福岡に来るんだったら兵庫も来てくれるだろ…ということでずっと一緒です。昨日は食事も一緒で。ただ、一緒にいると疲れるんです。ずっと話してるんで。宇都宮くんと違って喉が弱いので声が出なくなっちゃう。呼びましょうか。
(木根さん、吉田拓郎の「夏休み」をギターで弾き語りながら登場)
(ジャケットの金ラメがサングラスにもお顔にも反射してて、木根さんの上半身がピカピカ!)
福岡と兵庫の『billboard classics ELECTRO』にゲストとして「Carry on the Memories」と「You can Dance」をやらせて頂きました。てっちゃんの名曲と、素晴らしいオーケストラの皆さんと、何より温かいお客様と、最高の時間を過ごす事が出来ました。ありがとうございました! pic.twitter.com/fCdjILl5oZ
— 木根尚登 Naoto Kine (@kinenaoto) July 29, 2024
てつ:あれ?今日、一番拍手が大きい。
木根:本当は最後まで歌いたい。(指揮の)藤原いくろうさんのリクエストで。あと、いくろうさんから「オモシロクナール」って薬をもらって。飲んできたからおもしろくしないといけなくて。
billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro
兵庫公演
哲哉くんのパフォーマンスと共にオーケストラの演奏もグルーブ最高でした🎶
木根さん、差し入れた薬?の効き目で爆笑の連続🤣誕生日にこんな素敵なステージがプレゼント✨
皆さまもありがとうございました! pic.twitter.com/dlc9ZCkPB0— IKURO Fujiwara (@ikurovski) July 28, 2024
(木根さん、さだまさしの「精霊流し」を歌う)
木根:オーケストラとアコギといえばさださんでしょう。
てつ:いいけど、もう少し優しい声で歌ってくれない?
木根:じゃ、さださんがやるGet Wildやっていい?
(さだまさし風のGet Wild)
てつ:地上波では使えないレベル。
木根:オーディションがあったら落ちちゃう。
てつ:TMのツアーでは、木根さんすごくピアノ弾いてたんですけど、ハーモニカもできるんですよ。次の曲は前回のTMのツアーで作った曲で木根さんと一緒に歌わせてもらってる曲で……
(勝手に「赤とんぼ」を吹き始める)
てつ:せっかく上手いって言ってるんだから、ちゃんといいところを聴かせてよ。
木根:大丈夫かな。
てつ:大丈夫かな…はやめてよ。吹けるんでしょ?ちゃんとやってよ。
(木根さん♪ラララでキーの確認をしてる)
木根:合ってる?大丈夫?
てつ:オーケストラの人たちにこの人何なんだろう?って思われてるよ。
(木根さんの立ち位置はてっちゃんと指揮者の間に置かれたスタンドマイク前)
M6. Carry on the Memoriesの後
てつ:次はピアノ弾いていただけます?
(木根さん、てっちゃんのブースの中に移動→ピアノの前に座る)
てつ:この曲を弾くのはひさしぶり?
木根:(マイクなしでてっちゃんに何か話してる)
てつ:マイクないんだよ。
木根:(4階まで聞こえるくらいに声を張り上げて)この曲はひさしぶり!
てつ:ちょっと狭くなるので、僕が外に出ますね。
(てっちゃんがブースの外に移動→ショルキー装着)
てつ:ボーカルはないので心の中で歌ってください。木根さんの声はちょっとだけ入れました。
(曲の最後、木根さんが遠慮がちにそっと終わったら、指揮の方がどうぞどうぞの素振りだったのでジャカジャカジャカジャカジャカ~!ジャン!と締め直して、手を振って退場)
M8. Angie
最初のフレーズを盛大に弾き間違えてしまい、人差し指を立てて「もう1回」のジェスチャーから弾き直し。
終盤のMC~アンコール
日曜日のライブっていいですね。
僕たちは関係ないんだけど、みなさんが日曜日がお休みの方が多いのかホンワカした感じがします。ゆったりした感じがするので日曜日のライブは好きです。
僕のやりたいことに付き合わせてしまっている皆さんを紹介します。
(主要メンバー紹介)
前回のHISTORIAよりも少ないメンバーでやっていて、今回は少数精鋭で選んでいただいたんですけど全然問題ないですよね。この人数でもできちゃうっていうのがわかって感謝しています。「プレミアムオーケストラELECTRO」のみなさんです。
楽しんでいただけましたか?
EC1. 背徳の瞳の後
かなり若い時に歌ってた曲なので懐かしい。
もう1曲お願いします。
EC2. Gravity of Loveの後
てつ:昨日しゃべりすぎて声が出ない…もう一度紹介しようかな。
(木根さん再登場)
木根:いいコンサートだね。いい音だし、いい曲だし。素晴らしかった。
てつ:木根さんとみなさんにもう一度拍手を。
(主要メンバー紹介)
22名のオーケストラ。22名で60人分の音を出してくれています。福岡と今日だけの方も何人かいらっしゃいます。ありがとうございます。人数が少ないと、今、誰がどんな音を出しているのかがわかりやすいでしょ。このライブをクラシック入門にしてもらって、僕以外のBillboardクラシックも見に行ってください。
(みなさん退場)
てつ:ELECTRO、次は8/12の北海道です。
木根さんとはここでお別れで、宇都宮隆くんがゲスト参加してくれます。木根さんの前はピチカート・ファイブの野宮真貴さんで全然違う世界観だったので、同じTMのメンバーでも全然違う世界観になると思います。宇都宮くんは何を歌ってくれるんでしょうか。僕らは決められないんですよ。木根さんも木根さんが決めてくれました。宇都宮くんもこのコンサートに合う曲を選んでくれてる。まだ決まってないんです。演奏する人は譜面が来ないとどうしようもないので大変ですけど。
僕の配信チャンネルがあるんですが、JAPAN EXPOでやったライブも見れますのでぜひ見てほしいです。オリンピックに負けず劣らずの盛り上がりです。
雑感
クラシックのことは何もわからない私が聞いても、演奏とアレンジは素晴らしかった!IN THE FORESTではピッコロの音が森の小鳥のさえずりのようであったし、GIA CORMではコンゴ(?)のリズムがカーニバル感を出していて、原曲のことをよく理解してくれた上でのアレンジであることも感じた。音の広がりやスケールが広くて、音自体もとてもキレイだった。
ただ、あまり良くないな…と思ったことが2つ。
1つは、てっちゃんのMCがよく聞き取れなかったこと。4階席最後列という位置も関係してたかもしれないけど、拍手が大きく鳴ってるタイミングで何か話し始めてしまったり、せっかく曲の説明をしているのにゴニョゴニョとはっきりしない話しっぷりで「え?聞こえなーい」と思うところが何度もあった。なのでMCレポは「何となくそう聞こえた」レベル。トークのたどたどしさや脈絡のなさはてっちゃんの愛らしいところでもあるし、ソロライブだったら温かく見守ってたと思う。得手不得手があるし仕方ないけど、このライブでは曲の説明や進行をするのはてっちゃんしかいないから、言わないといけないことはカンペを用意するなりして対応するべきだったんじゃないかな。マイクを持ってるのにゴニョゴニョは良くない。
2つめは、端的に言うと木根さんのゲストパートが内輪ウケになってしまってたこと。
木根さんがゲストなのは事前に告知されているし、セトリが書いてるフライヤーにも名前が載ってるから、ゲストコーナーで登場するのは木根さんだってほとんどの人はわかってるし、何なら私のように木根さんが目当てで来てるFANKSもたくさんいたと思う。でもね、ゲストで来てもらってるからには呼び込む時にもっときちんと紹介しないといけなかったと思う。名前を言ったのは言ったと思うけど、ゴニョゴニョしててちゃんと聞こえなかった。「TM NETWORKの木根尚登さんです!」って言ってほしかったな。事前情報やフライヤーを確認せずに見てる人には「福岡からずっと一緒なんですけど」って言われても誰のことなのかさっぱりわからないよ。ELECTROはてっちゃんのソロ活動なのは間違いないけど、今回の指揮者の方やオーケストラの方々はウツソロや木根ソロで言うところのサポートメンバーとは意味合いが違う。22名いるオーケストラの方々の関係者もたくさんいらっしゃってたと思う。木根さんのことも「宇都宮くん」のことも、TMがアリーナツアーやってたことも、Just One Victoryの曲名も当然知ってるように話されても置いてきぼりだったんじゃないかな。
ウツキネ担なので木根さんをかばうけど、木根さんの選択肢としては衣装もトークも笑いに持っていくアレしかなかったと思う。それがイヤだったのであれば、事前にネタ合わせをしておくのもてっちゃんの仕事だろうけど、あの感じだとゲストコーナーの流れは木根さんに丸投げで行き当たりばったりでヨシとしたんじゃないかな。
YOU CAN DANCEは木根さんが全編は無理でも少しは歌う!?と少し期待していたからボーカルなしだったのは残念。ボーカルがないにしても木根さんの前にマイクないのはちょっともったいなかった。
こういう方もいらっしゃるのだから、ご新規さんは大事にしたい。
セットリスト
M12(EC2). Gravity of Love