2016-02-28
名古屋SPADE BOX 昼夜
MCの内容は昼公演・夜公演が混ざっています。
・最初から最後まで立って歌う
・新しいメンバーやスタッフと組む
・全員イヤモニをしない
・実在の人物に基づいた曲作り
2番の入り間違い(歌詞もタイミングも)に動揺して、ハープを上下逆に構えてしまい吹けず、そこからボロボロと歌詞抜けや間違いが続く…。
木根「あの…すごく好きな曲なのにボロボロでした。もう1回最初からやらせてください」
(最初からやり直す)
吉田「お客さんも納得してしないし、正解ですよ。びっくりしました。あんな仕切り直し方があるとは」
木根「こう見えても小心者。このままいってもズルズルと気持ちを引きずってしまうと思った。ずっとこの3曲目がうまくいかなくて、4曲目より先にいけなくなるんじゃないかって…。1人でやってる時は僕が神様ですから。入りを間違えたらみんなが合わせてくれる。今日みたいに全然違うところから入っちゃっても、みんな「え???」って思いながらも合わせてくれる。TMは小室哲哉が神様だから、ウツが入りを間違ったって合わせてくれないですよ。」
木根「みなさんも気になってると思う『変態仮面』。実は去年の夏にもう撮影は済んでいて。変態仮面に出たかったわけではなくて、福田監督の映画に出たいって言ったら『ちょうどこれから変態仮面を撮るところで、木根さんにピッタリの役があります』って言われて、『変態仮面はちょっと…』とは言えなくなった。編集はまだ見てないけど、テレビのキャスター役。ミヤネ屋ならぬ”キネ屋”。セットも作ってもらった。編集を見てないからどれくらい映ってるのかわからないし、もしかしたら部屋に置かれたテレビの中にしか映ってないかも。スーツを着て、『世の中が大変なことになってます。今、全国の下着屋からパンティがなくなっています』って」
吉田「最初に聞いた時はビックリしました。変態仮面をやるのかと」
木根「あの、おしりがこんなやつね(とおしりを突き出す)。それはそれでスゴイけど。主役だし。でも『木根はおしりを出しちゃダメだ!』ってウツに怒られちゃう」
吉田「みなさん、安心してください。履いてますよ」
(客席:ウツはなんて?)
木根「会ってないからわかんない。…なんて話をするとさびしいでしょ?でもホントに会ってないからわかんない。バラけちゃうと、それぞれ結構忙しいのよ。でも、また聞いとくね」
木根「しくじり先生に出た回は番組史上2位の視聴率だったそうで。あれで一度、裸になった気がした。それまでテレビに出る時は緊張したし、面白いこと言わなきゃってガチガチになってたけど、あれからウケようがウケまいが気にならなくなった」
吉田「一皮剥けましたね」
木根「おかげさまで有名になったし」
吉田「木根さんを知ってる立場の人間としては間違って伝わってる気がしますけど」
木根「番組で使われたVTRは全部ホントはちゃんと弾いてるのにね。友達や同級生の中でも『なんでああいうのに出ちゃうの?』っていう人もいる。みなさんの中にも賛否両論あると思うけど、僕を信じて見守ってほしい」
吉田「じゃここで、木根スイチョクを実演してもらいましょうか」
(とエレキを渡す)
(木根スイチョク、木根シャクリアップ、木根クルッを実演)
木根「でもさ、みんなTMで見てるんだよ」
吉田「そっか。みんな本物を見てるんだっけ」
「初めて旅番組に出まして。多岐川華子さんと2人で2日間で35km歩きました。行く先々で取材交渉をするのもガチで、最後は中学校での撮影で。そしたら、中学生に「あ!TM NETWORKの木根尚登だ!」って言われた。ひさしぶりに子供に指差されて、呼び捨てにされた。『あ、俺も芸能人なんだな』って思った。最後に屋上で夕陽の撮影をしていたら、下で中学生たちが上がってきたくて騒いでて「木根スイチョク~!!」って叫んでるヤツがいて。テレビってスゴイね」
「清原がさ、逮捕されて新聞に載った時に肩書が”元プロ野球選手・タレント”ってなってて。それを見て『お…?』と思った。俺も何か悪いことをしたら”ミュージシャン・タレント”って書かれるんだろうな…って」
木根「大学でやった講演の最後にこの曲を歌ったら最前列に座ってた子が号泣しだして。あとで教授に聞いたら『小さい頃にいじめられていて、あの曲に救われたらしいですよ』って。歌を歌ってきてよかったな、と思ったことを急に思い出しました。スミマセン……なんで、いい話なのに謝っちゃうんだろう」
吉田「自信を持って話してくださいよ。いい話なんだから」
木根「どうも照れくさくなって。なーんちゃって、とか言いたくなっちゃう」
木根「今回のREBOOTのテーマの1つが生音でやるということ。TMもそうだけど、今はみんなイヤモニしてるでしょ?あれでクリック音を聞いてリズムを合わせてる。みんなが合ってさえいれば、演奏が走ったっていいんだよ。盛り上がったらサビをもう一回やろうとかできるし。TMみたいにガチガチに決まっているとそういうことができないからさ」。
吉田「それはTMをディスっているわけではなく?」
木根「良いとか悪いとかではなくて、それがTMのカタチだから。悪いなんて、そんな。TMは素晴らしいバンドですよ!世界一のバンドですよ!」
「30周年では僕の曲の出番があんまりなくて。一番新しい”STORY”くらいはやりたいなってアピールはしてみて、スタッフも『STORYやりましょうよ』って言ってくれたけど、『木根の曲は最後の一番いいところで使うから』って説得されてしまった。あと、ボーカルの人の歌いやすさも優先されて。5人組くらいなら根回しができるんだけどな」
「僕にもまだ夢があって。歌劇を作ろうと今、準備しています。ミュージカルだけどライブハウスくらいの大きさでやるような。好評だったら名古屋にも来ますよ」
(本編最後の曲が終わっても、はけずにそのままステージに残る)
「以上までが本編で、ここからがアンコールです。もう一旦引っ込むのが面倒くさくなっちゃった。アンコールありきの演出ってどうなの?って話もあるじゃない。TMも結局30周年ではやらなかったし。」
*注:吉田=プロデューサー吉田ゐさおさん