2024-09-29
大阪 BANANA HALL
大阪の老舗ライブハウス。
名称がumeda AKASOだったり、umeda TRADだったこともある旧バナナホールとは別の場所。元の場所から徒歩2~3分離れているところで2017年にオープン。新装開店してからはバナナジュースが名物になっているらしい。
この名物バナナジュースが人気すぎて、スタッフ3人がかりでバナナジュース作ってたけど、追いつかなくてドリンク待ちが長蛇の列。開演10分前に到着したらとてもオンタイムで開演できる状態じゃなく、ドリンク列がはけるまで10分押しで開演。会場図のようなテーブルはなく、イスもギチギチに並べられてて、わずかな通路に行列ができててカオス。私の席は足の長いスツール(背もたれナシ)で2時間座ってるのがなかなか大変なイスだった(赤線=ドリンク列、赤線の先はドリンクカウンター、右下は会場入口)
トークレポ
1曲目が終わって
(会場を見渡して)
うわ…っ、たくさん入ってる。
緊張してます。
いつもライブではベラベラしゃべってる印象があるからか、人見知りとかライブでは緊張するって話をすると「ウソでしょ」って言われたりするけど、緊張するんですよ。TMでは緊張しないのに。やっぱり歌を歌わないのは大きい。ソロになって自分でも歌うようになって、初めて宇都宮さんのスゴさを知った。あいつはものすごいプレッシャーの中で歌ってたんだなって。テレビとかでもね。ミュージックステーションに1人で初めて出た時、緊張しちゃって口がくっついちゃって。2回目呼ばれることはなかった。30年経っても40年経っても緊張する。
ウツソロの曲バレ
ウツも昨日からツアー始まったんだよね。
「スゴイ」っていうのは見たけど、行った人いる?お、いるね。昨日は宇都宮さんで今日は大阪で。向こうは大人数みたいだからいいよね。バイオリンのNAOTOくんいるし、土橋くんもいるし、土橋くんいるのにnishi-kenもいるんでしょ?どういう割り振りになってるの?2人ともキーボードなの?僕もどこかで観に行きたいんだけど、行けそうなのは最後かな。あ、TWINKLE NIGHTやったんだって?
(客席:ザワ…ザワ…ザワ…)
え?言っちゃダメなの?
(最前の人がシーッ🤫)
え?何?なんでシーッなの?だってネットで見たんだもん。あ?ネットに上げちゃいけないことを上げてる人のを見ちゃったってこと?
全公演SOLD OUTの話
毎年回らせてもらってるけど、いつも売れ残ったりしているところもあるのに今回は全部SOLD OUTになっちゃって。どうもTMの影響らしくて。それで困ったことになって。
SDGsをテーマに今回は「誰も置き去りにしない」というツアータイトルにして、いざチケットが販売されるとSOLD OUTでチケットが取れない人がたくさんいて「置き去りにされた!」って言ってくる人がいっぱいいて。各会場、お店の人たちに無理を言って、少しでも席を追加できないかお願いしてる。
パノラマジックの話
歌詞はプロの人に直されたけど、出だしの「限りなく続くこの道の向こうは」は僕の歌詞のまま。「どこかいかれてるエンジン」みたいなシャレたフレーズはたぶん僕じゃない。Blackin’ Holeとか英語になってるところも僕じゃない。サビの「Mercy, Love is Panoramagic」は小室さん。「タイトルはパノラマジックにしよう」って言い出したのは小室さんだから。あの頃から造語が好きだったんだね。3人でやろうってなって、初めて持ち寄った曲が「1974」と「パノラマジック」だったのってスゴくない?よかったよね。
1/2の助走
70年代は洋楽に憧れてて。1枚目のアルバムを作る時に「木根も1曲書いて。得意な感じのでいいから」って言われて、その時に好きだったのがイーグルスとかジャクソン・ブラウンがいたアサイラム・レコードっていうレーベルの音楽で。ロックなんだけどピアノやアコギが入ってるような音楽で、こういうのが作りたいと思って作った曲。
いい感じの曲ができたからデモテープを作って小室さんに持って行った。そしたら、「早いテンポの曲は僕が作るから、この曲はバラードにしよう」って言われて。「は?バラードになるの?」「全然いけるよ」ってできた曲。
TMの母
ネットに書いてくれてることを見てると、TMでは僕が2人のお母さん役みたいなことがよく言われていて。年を取って思うようになったのは、僕が一番子供かもしれない。
(客席:え、そうなの?)
発言とか行動がね。せっかちなところとかね。
テーブルに食べ物や飲み物が並んでて、俺が話し始めると宇都宮さんがスタッフに「木根の前を片づけて。そのうちこぼすか倒すから」って。ワイングラスみたいな大きなものが置かれてても、「それでさぁ…」って身振り手振りで話してると、グラスに手が当たって飛ばしちゃう。一度、真っ白なTシャツを着てる人のところにワイングラスが飛んでいったことがあった。俺、しゃべってる時に手が動いてる?ライブの最中に撮ってもらった写真を見ると、トークの間の写真はだいたい手が動いてる。ウツの方が冷静。あ、木根の前を片づけないとって気付くし、ゴハン食べる時にあいつは絶対に俺の前には座らない。昔、カップヌードルを食べてる時にしゃべってたらウツの顔に麺が飛んだことがあって、「汚ねぇ!」って。それから俺の前には座らなくなった。ラジオでもそう。向かいの席になってもちょっとズレる。
同じようことができない
僕のライブを全公演見てくれてる人がいたらわかると思うけど、全く同じようにやれてるライブはないと思う。曲も全く同じように弾けないし、間違えたりするし。クラシックの人たちは譜面通りに何万回も練習したりするんだろうけど、僕は無理。小室さんも無理。全く同じようにやるのがいいとも思えなくて。毎回歌い方も弾き方も違うし、トークも同じような話でも違う話し方になっちゃう。
加山雄三さんはスゴイの。毎回同じなの。それも同じことを話してるようには見えないように話す。まるでフリートークのように自然にいろんな話をして、「じゃ、そろそろ曲にいこうか」って。招待していただいた時に楽屋にご挨拶に行って、「トークはいつもアドリブなんですか?」って聞いたら、台本があるんだって。ずっと台本を書いてる人がスタッフにいて、それを加山さんが一言一句全部覚える。
日直の話
高校時代、日直が回ってくるのがすごく楽しみで。日誌を書くでしょ?あの日誌をいかに面白おかしく書くかが楽しみで。職員室で話題になって、先生たちが集まってゲラゲラ笑ってたくらいの出来だった。なんかそういうちょっと変わったことが好きで。あのままその方向に進んだら、放送作家とかになれたのかもしれない。ネタを考えるのとかは好きかも。
アンコール
アンコールありがとうございます。
広島だったかな、ここの半分くらいの大きさで。楽屋がなくて。近くのホテルに部屋を借りて、そこで着替えたり、待機してて、始まる時には入口から入るっていうお店があった。最後の曲が終わって、ハケる時に外に出てホテルまで戻るわけにもいかない。事情を説明して、「ではここからがアンコールということで」ってそのまま続けてやるってこともできたけど、やっぱり一度ハケたくて。客席からはドアに見えるところがあったから「ここでいいや」と使わせてもらうことにしたのが、掃除道具入れ。半畳もない。曲が終わって、ドアを開けて、半畳もない掃除道具入れでしばらくジッとしていて、「ありがとうございます」ってまた出てきたことがあります。
できることをやる
今回のテーマはSDSsなんですが、自分にできることをやる習慣をつけるってことなんじゃないかと思っています。この間、新幹線に乗ってて。僕は窓側で。僕の隣に男性が乗ってきて、通路を挟んだもう一つ向こうの席に女性が乗ってきて。話をしていたからカップルだったのかな。だから「席を替わりましょうか」って言ってみたら、「いいですか?ありがとうございます」ってなって席を替わったら小さい声で「めっちゃいい人」って言ってるのが聞こえた。気が付いたことでやれることがあればやっていく、ってことなんじゃないかなって。また別の日に新幹線に乗った時にスマホを置き忘れちゃって、そのまま降りようとしてたら隣に座ってた人が「スマホ忘れてます」って持ってきてくれて。その前に席を替わってあげたことが、そういう形で返ってきたんじゃないかと思ってる。
(これ、もし降りる駅が違ってたら途中の駅で乗ってくる人がいるんじゃないのかな???)
※前日の神戸で同じような話があったところは割愛しています。
セットリスト
M1 MY BEST FRIEND(ピアノ)
M2 パノラマジック(ピアノ)
M3 きっと離れられない二人(ピアノ)
M4 1/2の助走(ピアノ)
M5 UNKNOWN TOWN(ギター)
M6 SAD EMOTION(ギター)
M7 それでもいいと思ってた(ギター)
M8 半径2メートル(ギター)
M9 i(ピアノ)
M10 ノックは3回(ピアノ)
M11 永遠のスピード(ピアノ)
M12 空につづくロマンティック(ピアノ)
EC1 INCLUSIVE(ピアノ)