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「猫と、とうさん」観ました

別の映画を観に行った時にフライヤーが目に留まって気になっていた映画。
見かけたこのフライヤーの印象よりも当社比で3倍くらいイイ映画でした。

あらすじ

猫と生きる男性たち(Cat Daddies)を描いたオムニバス形式のドキュメンタリー。
生きることがすなわち猫との生活であり、猫と過ごすことが生きる上で一番大事なこと。そういった男性たち(以下、パパちゃんたち)と猫たちの生活を、その後に訪れるそれぞれの変化を追いながら見守っていく。

登場するパパちゃんたちと猫ちゃんたち

―自分の猫のある特技に気付いたパパちゃん。SNSにアップしたら大バズりしてミーム化。有名猫の仲間入りになった猫ちゃん。

―「犬は散歩したり一緒にハイキングしたりするけど、猫はしないでしょ」と言われたことをきっかけに、「いや猫だって一緒にアウトドアが楽しめるはず!」と自然の中に連れ出すようになったパパちゃん。

―路上生活で自分1人が生きていくだけでも大変なのに、猫と一緒にいることを選んだパパちゃん。病気になって入院することになっても気になるのは自分のことよりも猫のこと。

―消防署で飼われるようになった猫ちゃん。「フレイム(炎)」と名付けてもらい、常に緊張にさらされるパパちゃんたちを癒す大切なお仕事に日々勤しんでいる。

……その他にも出てきます!

ただひたすらに優しい世界

定員38名の小さなスクリーンがほぼ満席。
スクリーンいっぱいに猫ちゃんの顔アップやかわいい仕草が映し出されるたびに、上映室全体から

ほわあああぁぁぁぁぁ…(〃▽〃)

と声にならない声が漏れる。どの猫ちゃんも本当にかわいくて、パパちゃんたちのメロメロ具合も本当にかわいい。猫ちゃんのために生活を変えたり、住む場所を変えたり、何かを犠牲にしながら猫ちゃんたちに尽くしているけれどパパちゃんたちにとってはそれが当たり前のことで、猫ちゃんにとって何がベストかが生活の基準になっているただひたすらに優しい世界だった。

エンドクレジット

エンドクレジットで気になった言葉。

「猫を飼うということは猫の命に対して責任を持つということです」
「たとえ猫が好きであっても、猫を飼うために必要な特性は誰にでも備わっているわけではありません」

そんなような言葉がクレジットの最後の方で流れてきた。確かに、これを見ちゃうと「1人暮らしでも問題なくね?」とか「猫の画像をSNSにアップしたら有名人になれるかも!」と飼いたくなってしまう人が出てきそう。ナイス釘刺し。そして、「あぁ…私は必要な特性が備わっていない側の人間だ…」と気付かされるのです。

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